unitone v10.0.0 の概要
今後の WordPress の進化の方向性にあわせて、テンプレートの内部構造の大幅な変更をおこなっています。v9.2.3 以下と互換性が無い部分があります。
サイトエディターで「テンプレート」の「(テンプレート用の)テンプレートパーツ」をカスタマイズしている場合、アップデートするとカスタマイズの欠落が発生する可能性が非常に高いです。
いきなり本番環境でアップデートすると大惨事になる可能性が高いです。事前にテスト環境等で動作確認と修正をおこない、問題がないことを確認してから本番に反映することを強く推奨します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません…。
機能追加
- レスポンシブグリッドブロックの「階段グリッド」の上り方向を選択できる機能を追加
変更
- 重要:「テンプレート用テンプレートパーツ」を廃止
不具合の修正
- エディター上でレスポンシブグリッドブロックを使うと、インサーターボタンもグリッドの対象になってしまう不具合を修正
- エディター上でブロクカードを選択できているかどうかがわかりにくい&選択した後に delete キーで消すことができない不具合を修正
重要:「テンプレート用テンプレートパーツ」を廃止
「WordPress 6.4 でのテンプレートの置換機能の追加」「WordPress 6.5 からの部分同期パターン」といった進化に最適化させるため、テンプレート用のテンプレートパーツを廃止することにしました。
テンプレート用のテンプレートパーツとは、サイトエディター→パターン→テンプレートパーツにある、「フロントページ」「アーカイブ」などのテンプレート名と同じ名前のテンプレートパーツのことです。
unitone は、これまで次のようなテンプレートの構造になっていました。parts/single.html
は個別投稿テンプレート用のテンプレートパーツです。
- テンプレート(例:templates/single.html)
- テンプレートパーツ(例:parts/single.html)
- テンプレート用パターン(例:template-single-one-column.php)
v10.0.0 からは次のように変更になります。
- テンプレート(例:templates/single.html)
- テンプレート用パターン(例:template-single-one-column.php)
unitone のテンプレートは、直下にはテンプレート用テンプレートパーツだけがあるという構造だったので、もしサイトエディターで何かテンプレートをカスタマイズしようとした場合、実際には、自然とテンプレート用テンプレートパーツの中をカスタマイズすることになります。そのため、v10.0.0 でテンプレート用テンプレートパーツが廃止されると、そのカスタマイズが全てリセットされることになるというわけです…。
一応テンプレート用テンプレートパーツがサイトエディターでカスタマイズされている場合はデータベースにそのデータが残っているので、フォールバック処理として「テンプレート自体はカスタマイズされておらず、テンプレート用テンプレートパーツがカスタマイズされている場合は、データベースに保存されているテンプレート用テンプレートパーツを表示する」という動作をするようにしてみました。
ただし、この処理はあくまで実際のページでの表示に対してだけなので、サイトエディターでテンプレートを開いた場合は、施しているカスタマイズはリセットされた状態で表示されることになります。なので、テンプレート自体に対して、改めてカスタマイズを行ってもらう必要がでてきます。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ないです…。
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